設定集・改。

◇スーリについて  ◇カイの歴史  ◇ラザーラスの歴史  ◇タシュトについて

◇刻の十字架  ◇シンとラス  ◇竜について  ◇精霊の皆さん

◇ソイの真相  ◇闇浄化時の呪文  ◇神

 

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◇スーリについて

名前:スーリ・ベセリア
立場:自称悪役
真相:アユラツの兵器の失敗作
詳細:樹とシンとアレートの兄貴

 プロローグから彼は頑張っていた。まずリヴァセールが樹をヴェインと間違えたことも(実際樹とヴェインは同一人物だから間違えても仕方がないが)、スーリが影でどうにかしてリヴァセールを誘導したから勘違いが起こった。そしてリヴァが上官に会いに行くから異世界へ移動する時も、スーリが横からこっそりと移動術を操作し、オーアリアへと二人を飛ばした。その理由は、樹を鍛えるため(つまり精霊と契約をさせることは計画に含まれていなかった)。
 後にもあらゆる場面で小細工をして(ガルダーニアでガーダンを作らせたりタシュトを操ったり等)、とにかく計画の為にと頑張っていた健気な人。
 ほとんどの不可解な点に於いて彼が関わっている。

 

 

 

◇カイの歴史

「原点物語」で一部のことは一応明らかになっている(05参照)。

 生まれはとある世界の小さな村。ごく一般的な青年だった。幼い頃に母を病でなくし、父はどこかのお城の兵士だったが彼もまた他界していた。そのため少年カイは父の背を追ってお城の兵士になるのを夢見ていた。というかなり平凡な人物。
 平凡じゃなくなったのは、天から落ちてきた変な人物、北利 来(ほくり らい←注:普段は名前は平仮名で表記する)を偶然発見してしまったことから始まる。当時カイは十五歳くらいであり、村の近くの森の中に魔物が住み着いた為、それを倒すべく友人であるオセ(当時十五歳くらいだが今の姿と性格と全く同じ)と共に森の中をうろついていた。そんな時に気を失って倒れているらいを発見し、かなりのお人好しだったカイは「助けなければ!」という感じで村まで連れていく。村に帰るとなぜか廃墟になっていた。困惑していると空から変な人々が降りてくる。話によればそれはらいを追っている天からの客人らしい。その時油断していたカイとオセはそれぞれ何らかの魔法をかけられる。追っ手はらいが追い返したものの、カイは「時の呪い」というものをかけられ、オセは時を巻き戻されて子供の姿になっていた(当然ながら記憶も巻き戻されたので高慢な性格じゃなくなった。当時の一人称は「おれ」だったりする)。
 カイは村が滅んだのは魔物のせいだと信じ込む。当時は魔物の中にも親玉のような存在がいたため、そいつが世界を征服しようとしたのか何かで人を襲っているのだと勝手に解釈した。その為カイは魔物の親玉を倒すと心に決め、居場所のなくなったオセは居場所を探す為、そしてらいは無関係の二人を巻き込んでしまった罪悪感から三人は共に行動するようになる。それから色んな場所をうろつくが、その途中でカイはあまりに弱い自分を見てらいに師匠になってくれるよう頼んだ(らいは比べ物にならないほど強かったし、オセは頭が良かったのであらゆる魔法をすぐに使いこなせるようになっていた為、一般人であるカイが無駄に弱く見えてしまっただけだったりする)。
 しかしそれは長くは続かなかった。魔物の親玉の元には辿り着いたものの、その時にすでに世界は滅びかけており、親玉を倒しても世界の崩壊は防げなかった(実際は世界は滅ぶまでには至らなかったが、それによって世界から色が消えて白黒の世界になった←注:間違ってもアユラツではない)。
 三人はばらばらになって別々の場所へ行くことにした。その前にらいが時の呪いについて詳しくカイに教える。時の呪いはただ単に不老不死になるだけでなく、誰か人が傍にいない時に気を抜くと、決して自分では起きられない眠りについてしまうような呪いだった。そして眠っている間にどんどん昔の記憶を失っていくというおまけ付きだった。この呪いを解く為には呪いを施した本人に頼むしかないらしい。しかしその本人は天にいるらしく、すぐには会えないとらいは言う。
 それ以来カイは別の場所へ行き、二人と別れて一人で生活し始めた。そこでカイはロウという名の青年と出会い、とりあえず時の呪いによる眠りから逃れる(しかしその時点で昔の記憶は薄れて消え始めていた)。その頃にカイの不老不死が完成し(当時見た目二十五歳前後、実年齢不明)、以後体の成長は止まる(ただし鍛えれば強くなるし魔法であらゆることを誤魔化すことは可能)。その世界では絶えず戦争が巻き起こっていた為、カイはロウに連れられてよく戦争に参加した。しかし急に戦争が嫌になり、ロウと別れて人のいない荒野で一人で暮らし始めることになる。
 その頃世界では変化が起こっていた(「原点物語」参照)。一人の少女が異世界から召喚され、当時とある理由から珍しがられていた少年とロウと共にどこかへ向かって旅をしていた。その途中でカイが一人で住んでいる家に寄り、なんだか分からないままにカイもついて行くことになる。それから分かったことは少女は世界を創造する為に呼ばれた「創造主」であり(当時の世界は「表」と「裏」の二つしかなく、この少女によってスイベラルグなどの様々な世界が創られた)、世界を創造すると少女は「天使」になり、少年は「罰」を受け、ロウはどこかへ行ってしまった。仕方なしにカイは新しく作られた世界で生きることにする。
 カイは気を抜かなかった為、時の呪いによる眠りから逃れられた。修行に熱心だった当時は「何でも屋」として一人で営業し、名前通り何でもしていた。しばらくそうやってのんびり暮らしていたが、ある時一人の少女がカイの家に押しかけてくる。少女の話によるとカイは少女の父親の仇だと言い(実際それはカイが何でも屋として行なった仕事の結果だった)、それだけを言うといきなり襲いかかってくる。まだ心持ちが若かったカイは抵抗したが、少女は爆弾でカイの家を壊してしまった。なんとか少女をなだめて落ちつかせ、カイは少女の家までついて行く。カイは家を壊されてしまったので仕方なしに少女の家に居候させてもらうことにした。もちろん少女は嫌がったが、少々の罪悪感もあり、最後にはそれを承諾してしまう。少女の名はレーティと言った。
 やがて月日は流れ、カイは他人の家の中に一人で取り残される形となった。その時に弟子を取ったりしたりしたが(ラザーの名前の元の人)、ついに時の呪いの眠りが襲いかかってきて、カイはしばらく眠り続けることになる。
 次に目を覚ますと家の中に見知らぬ三人組がいた(「命と魂」参照)。それは泥棒の少年であるロイ(後のラザーラス)、魂の少年のキコ、そして黒い髪を持つ異世界からの客人である真(まこと)の三人であった。目を覚ました時にはすでに何もかも忘れており、名前すらも思い出せなかった(そのくせ世界の事情や戦闘技術など無駄なことはよく覚えていた)。真は異世界から呼び出され、世界を創造してほしいと頼まれたのだと言う。そしてその為には「鍵」が必要であり、それを探しているのだと言う。ロイは単なる成り行きでくっついてきているだけであり、キコは「鍵」を手にする為にどうしても必要だという理由から共にいるらしい。無駄に世界の事情に詳しかったカイは「鍵」のありかを知っており、そしてそこは危ない場所だからもっと修行しなくてはならないと言う。それ以来カイは真とキコの師匠となる(ひねくれていたロイはカイが自分の師匠になる事を否定した)。その後あらゆる事が起こったが世界創造に成功し、真は自分の世界へ帰り、キコは世界の「核」となり、行き場のないロイはカイの家で暮らすことになった。そして家を移動させ、自称「アメリカ」である土地(実はそこは日本だったりする)に住みつく。
 そして「Silent World」の話に巻き込まれる。

 昔はかなりお人好しで樹のような性格をしていたが、いつの間にやら楽観的な性格の方が強くなってしまった。
 これでも世界的になかなかの実力者として数えられる存在で、実は弟子もそれなりにいたりする(ただし師匠本人が覚えているかどうかは不明。っていうかほとんど忘れている)。
 今の家を大事にしているのは人様の物だから。ちなみにその家の所有者であったレーティは初恋の人だったりする(しかし当時のカイはかなり鈍かったので自覚はない)。
 時の呪いによって時を操る力を手に入れたものの、本人はそのことに気づいていない。そのためオセやらいに馬鹿にされていたりする。

 

 

 

◇ラザーラスの歴史

65で大まかなことは明らかになっている。

 昔の名前はロイ・ラトズ。性格は子供っぽく我が侭だが、ただの皮肉屋でもある。組織の頂点に立つ人であるクトダムのことを異様に信用し、恩返しの為にと悪事を働いていた。しかし突然クトダムに組織から追い出される。それ以来性格が今のものに変わる(一人称も「僕」から「俺」になる)。
 組織を追い出された結果、考え方を180度くらい一気に変える。それが良かったのか悪かったのかは不明だが、精神的に少年から青年に成長したのではなかろうかと師匠は思っているとか。
 その後にも大きな変化がある。
 本編で説明し切れなかったことに関しては次回作で明らかにする予定。
 ちなみに少々ネタばれをすると、名前の変化は、

 一、ルーア(静かだが恐ろしい性格だったとか)
 ニ、ロイ・ラトズ(言わずと知れた皮肉屋な少年時代)
 三、ラザーラス・デスターニス(悩み多き青年層)
 四、リオード・エンヴィル(超紳士な大人)
 五、レイウェン(リオード時の負の姿)

 別名「ラ行の彼」。

 

 

 

◇タシュトについて

名前:タシュト
立場:第一幕ラスボス
真相:スーリに操られていたとか
詳細:青き星の若き王

 なんだかあやふやなまま現れては去っていった第一幕ラスボス。そのあやふやさは全てスーリが操っていたから出てきたものであり、赤き星と青き星の両方を支配したかったとかいう理由も取って付けられたもの。つまりタシュト自身はそんなことは全然望んでいなかった。スーリが樹を鍛える為に利用した、とっても可哀想な王族だったりする。
 今は操られていたとはいえ酷いことをしたので、一人で反省して生活しているとか。
 昔はヨスの兄貴という設定もあった。そしてこいつが第一幕のラスボスになるなんてことは少しも考えていなかった。

 

 

 

◇刻の十字架

 いわゆるカイの昔話。設定をまとめる為に書いていたが、諸事情により連載停止。また暇になったら書くかもしれない。
 ちなみにタイトルの意味は「時の呪い」のこと。呪いを受けたカイは時から見放されてしまった為、その上に十字架を立てた。

 

 

 

◇シンとラス

 シンが愛想を尽かしてアユラツを脱走した後、ラスがそれに気づいてシンに近づいていく。そうして互いの目的を話し、それからは共に目的に向かっていくことにした。
 実際はラスの方が強かったが、封印のことや性格のことなどでシンの方が勝手に上の立場になっていったとか。シンが偽善者としてうろついている裏では常にラスが何かを命令されてやらかしていた。ラスが樹と出会ったのも、偽善者のシンが樹と出会ったのも、ガルダーニアの国を崩壊させたのもシンの命令によるものだったとか。

・アレートとシンについて

 初めてシンがアレートに出会ったのはまだ子どもの姿をしていた頃。その時にスーリも隣にいたりしたが、シンはアレートを一目見て、彼女は人ではないと気づく。またアレートは何かに縛られているのに気づき、その束縛から解放できるかもしれないと思いアユラツに連れて帰る(決して惚れたからとかそういう理由ではない)。

 

 

 

◇竜について

 水竜:命を司る
 火竜:引力を司る(重力とかそういうの)
 地竜:場を司る(空間そのもの)
 風竜:空気を司る(原子とか分子とかそういうレベル)

 水竜はロスリュ。ワノルロの湖で暮らす少女。
 火竜はロウ。昔のカイの知り合い。
 地竜はルノス。ラザーの組織に閉じ込められていた。
 風竜は不明。只今行方不明中。

 精霊とは違った存在であるが、精霊より上位に立つ存在。世界の均衡を保つ為に存在している。しかし最近はとある事情により存在自体が危うくなっているとか。
 詳しいことは次回作にて。

 

 

 

◇精霊の皆さん

 もともと精霊は世界を安定させるために存在する。元は人間だった人がほとんど。
 彼等は竜の下の立場として存在している。その為精霊を誰にするか決めるのは竜。

○エミュとスルクとコリア

 三人は口を揃えて幼馴染みと言い張るが、実際は同じ村に住んでいたとかそういうのではない。精霊を決める時に同じ時期に精霊になったので幼馴染と言っているだけだったりする。
 しかし妙なところで因縁があり、どこぞの組織が人を集める為にあらゆる場所から無理矢理人を誘拐した、という事件に三人とも巻き込まれていた。その時に知り合いになり、監禁場所から三人で脱走し、エミュが強い魔力を持っていた為に精霊にならないかという話を持ちかけられる。その為におまけとしてスルクとコリアも精霊になる。

○エナとエフ

 二人はお友達だと言い張るが、エナはエフによって造られた人である。過去に精霊となる人を探しているという話を聞いた科学者エフが、それならこのオレ様が造ってやろうと偉そうに言ってエナを造った。性格はあれだがそれなりに頭が良かったので成功し、竜の元へ行ってエナを精霊にしてくれるよう言うが、なぜかエフまで精霊にされることになる。相手の竜は風竜であり、かなり面倒だった為、一緒に来たエフも精霊にしてさっさと決めてしまいたかったとかそういう理由かららしい。

○オセとソイ

 オセはカイの幼馴染み(◇カイの歴史参照)。過去に時を狂わせられた為、ソイとも幼馴染みということになっている(カイと別れた後にソイの住む村に滞在したため)。超がつくほど中性的だが、とりあえず性別はきっちり決まっている(ちなみにそれは本人とカイしか知らなかったりする)。
 詳細は本編にて明らかになっている。

○シフォン

 番外編・忘却の彼方に参照。

 

 

 

◇ソイの真相

 オセと幼馴染みになる事すら計画していたこの話の黒幕。と言ってしまえばそれまでだが、実際はアレートやジェラーやラス等の正体と関係している。
 本人は不老不死が嫌になって死にたかったからラスに行動を起こさせたと言う。しかし最後にラスが考えを変えそうになった為、樹達の前に姿を見せる。
 彼(もしくは彼女)の話し方からすればソイはラスのことを昔から知っていた。つまりはラスがどこから来てどのような正体なのか知っているということ。
 ソイの陰では誰かがじっと観察していた。詳しいことは次回作の番外編か何かにて。
 ちなみに性別は決まっていない。

 

 

 

◇闇浄化時の呪文

 オセの本に書いてあった闇を浄化する呪文。

『――精霊よ。
 光の精霊ラッシェルよ。我に力を貸したまえ。真の汚れなき光をここに。
 光は世界。世界は創造物。天地創造神マルドゥクの名の下(もと)に、今ここに光を創造する。
 我が名はマート。破壊を司る女神。
 ――闇よ、弱きものよ、光の中に消え去れ。
 ジャッジメント』

 光の精霊ラッシェルとは、オセの前の光の精霊のこと(つまりオセはラッシェルに頼んで光の精霊になった)。
 マルドゥクとマートについては次回作で詳しく触れる。
 この呪文の属性は光ではなく源だったりする。ちなみにシンが使っていた源属性の呪文は、

『時の支配者よ、公正なる判決を――
 ジャッジメント』

 シフォンによって大幅に詠唱を短縮できたらしい。

 

 

 

 

 

◇神

 ふとソイが口から出した単語。それ以外にも、アユラツにて樹が無意識のうちに話しかけていた相手でもある。
 それが本当に「神」なのかどうかは不明。
 どこかそれっぽい話は「ノクターン」参照。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇観察者

 ソイやラス、そして樹達の全ての行動を陰から観察していた人。作中には顔を出さなかったが、確かに存在して色々な事を考えていたらしい。
 竜とは知り合い。精霊とは知り合いではない。

 名前をアスターという。

 

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