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65 

 どうして人の過去の話は悲しいものばかりなのだろう。
 どうして話を聞いていたら自分まで悲しくなってしまうのだろう。
 同情などという感情ではない。哀れみですらない。
 それでも胸に押し寄せてくるものがあるから、仕方がないことなんだ。

 

「うー、長い」
 遺跡に入ってかれこれ三十分は経過しただろう。薄暗い廊下のようなまっすぐにのびている道を歩き続けるにはかなりの体力が必要だった。いや、体力だけでなく精神力も必要だな。
 入り口からかなり前へ進んだと思うがラスの言っていたような玉の姿はどこにも見当たらない。遺跡は一本道だったので見落としているってことはないだろう。隠し部屋とかそういうのがない限り。
「まったく俺は平凡高校生で一般人だっつの。それがなんでこんな場所で延々と捜し物をしなければならないんだよ」
 誰に言うでもなく一人で愚痴をこぼす。勝手に出てきてしまったんだ、仕方がないよな。
「少し休もうか?」
 愚痴を聞いていたのか、俺の隣を歩いていたラザーラスが口を開いた。出てきたのはあまり聞いたことがない優しい言葉だったので思わず目を見張ってしまった。
「どうした?」
 そんな表情にも反応してくる。
 なんだかとても気持ちが穏やかになって休みたいという欲が出てきたので、少しくらいなら休憩してもいいかと思うようになっていた。もちろんこんなことをしていたら他の三人より先に帰ることはできなくなってしまうが、このまま突き進んでいって疲労で倒れたりなんかしたらそれこそお笑い草だもんな。だから休んだ方がいいんだよ、きっと。
「じゃあお言葉に甘えて」
「ああ。ちょうどそこが段差になってるから座ればいい」
 手際が良いのか何なのか分からないけど、ラザーは少し先の闇の中に見える段差を指で示した。なるほどあそこなら地べたに座るよりましだよな。さすがと言うべきか、俺はすっかり感心してしまっていた。
 言われたとおりに段差に腰を下ろしてみる。座り心地はいいとは言えないがなかなか安心できるものだった。足の疲れがすっと消えていく感じ。俺が座るとラザーもその隣に腰を下ろしていた。
「あまり無理するなよ」
 心配してくれているのか、小さい声で話しかけてくれた。俺は言葉の代わりに一つ頷いてみせたが、それよりも別のことが言いたくなってくる。
「なんかさ。ラザーってもっと厳しい奴だと思ってたけど違うんだな」
 以前だったら絶対に言えそうになかった台詞も今ならすぐに声に出すことができる。だけどやっぱり怒られそうに思えてすぐには相手の顔を見れなかった。一呼吸おいてから視線をそちらに向けてみる。相手の顔を見ると、俺はまた驚いてしまった。
 意外なことに、ラザーはきょとんとしたような表情になっている。それが妙に似合っていて逆にこっちが驚いてしまったのだ。普段なら見せることのない顔に俺はまだ慣れていないんだ。
「何か変なこと言った? 俺」
 不安になってきたので聞いてみる。相手ははっとしたような動作をし、慌てて返事を返してくれた。
「いや別にあんたが変なことを言ったんじゃなくてだな、そう、あれだよあれ、なんだか妙なものが心の中に押し寄せてきたっていうかだな、……」
「そ、そう」
 答えてはくれたものの、ラザーの言っている言葉にもはや文法だの関連性だのは微塵もない。率直に言うとつまりはわけが分からなかったということだ。
「うん、うん。そうだよ初めてだったからだ、きっと」
 ラザーの言葉はまだ終わっていなかった。もっとも、それはすでに俺に向けられたものではなくなっていたが。
 なんてことを考えていた矢先に相手と目が合ってしまった。突然のことだったので少し焦ってしまう。が、相手はそんなことにはお構いなしにさっさと口を開き、間近まで顔を近づけるような勢いで早口に言ってきた。
「樹は俺が厳しくない奴だと言ったよな?」
「へ?」
 何を変なことを聞いてるんだろう。ついさっき言ったばかりなんだから覚えててもいいだろうに。
「言ったけど、それが何なんだ?」
「あぁ、いや」
 躊躇したように顎に手を当て、ラザーは何やら考え込んでいるような姿勢になる。でもそれも一瞬だけで、すぐにいつものような表情に戻して言ってきた。
「初めてだったから。そんな風に俺のことを言ってくれたのは」
 俺はまた首を傾げたくなる。
「厳しくないって誰かに言われたことがなかったってことなのか?」
「そういうことになるかな。でも俺の場合は、俺自身に目を向けてくれたこと自体が少なかったから」
「なんか、何を言ってるんだか」
「ああそうだったな、すまないな」
 いつかどこかで見た方法で軽く頭を下げて相手は謝ってきた。だけどそこからはあまり謝罪の気持ちが見えてこない。
「俺は今までろくな目で見られなくてな。いつも投げられるのは怒声や罵る声ばかり。嫌な奴と言われたこともあったっけ。とにかく本当に、褒めてくれたのはあんたが初めてだったから」
 静かな空間の中を騒がしい思いが横切っていく。
 ラザーは一つ長く息を吐き、しばらくしてからどこか遠くを見つめながら話を始めた。それは途方もなく悲しくて、それでいて冷淡である話だということをその時の俺は知らない。

 

 彼の話の第一声は一見どうでもいいような内容に聞こえるかもしれない。だけどこの言葉から深い話が始まっていくのもまた事実であった。
「俺は名前を三つ持ってるんだ」
 ラザーは右手の指を三本立て、それを俺に見せてくる。と同時に口元をにこりと笑わせていた。
「どういうこと?」
「偽名さ」
 短い答えの中にも多くの意味が含まれているように思える。そのままでは何を言っているのかは分からないが。
「俺の名前はお前も知ってるよな。ラザーラス・デスターニス。これは俺の名前であり、同時に俺の偽名でもあるんだ」
「じゃ、本名は別にあるってことか」
「そうなるな。でも俺は自分で自分の名前を知らなくて、だから偽名を使わないとならないということにもなるかな」
 自分の名前を知らないってか。ジェラーや師匠に似てるな。ってことはラザーラスという名前は誰かに付けてもらったものなんだろうか。
「今の名前はラザーラス。これは昔の師匠の弟子の名前を貰ったものなんだ」
 顔から笑みを消し、相手はまっすぐ前を向く。いつもなら俺も相手の真似をして前を向くところだが、今はそんな気分になれなかったのでラザーラスの横顔を見続けていた。
「樹の世界で生活を始める前――つまりは少し前までは、別の名前を名乗って生きていた」
 頭に手をやり、ラザーは被っていた帽子を取る。中に収まっていた長い髪がばさりと下ろされた。
「これは俺の独り言だ。あんたには何の関係もないことだ。聞いていても何も文句は言わないけど聞きたくないなら耳を塞いでいてくれ。俺が勝手に言葉にして過去を振り返るだけだから」
「分かった」
 それを聞いても俺は耳を塞がなかった。この場を離れるようなこともしなかった。理由は簡単。ただ単純に相手のことが知りたかったから。
 なぜ今になってラザーが自らの過去を話してくれようとするのかは分からないけど、何か思うところがあるからこそそうするんだと思う。俺に対して心を開いてくれたようには見えないけど、遠回しだけど話してくれようとしているのだから少しは認めてくれたのだろう。だったら俺は相手の邪魔をしちゃいけない。邪魔をしないようにして、でも自分の欲求も満たすようにして。
 深く考えれば考えるほど自分がちっぽけに思えたが、それでも直接口にするようなことはしない。それにもう今となったら、たとえ俺が何を言ってもこの先に起こることは変わらないだろうから。
 そしてラザーラスの話が始まる。長いようで短いような、それでも目一杯の哀しみがあふれている素朴な話が。

 

 +++++

 

 昔、と言ってもこの世界の時間で数えるとほんの数十年前のことなんだけど、こことは違う別のどこかの世界に『彼』は生まれた。
 彼は当時から世間で有名だった犯罪人と関わりがあると言われていた。犯罪人は今も生きているのに彼は生まれ変わりだと言われた。それが事実かどうかは誰にも分からない。だけど彼はその噂のために親からも手放されることになった。その時まだ彼には物心すらついていなかった。
 幸運なことなのか、彼はすぐに一人の人間に拾われた。その人の元で彼は成長する。暮らしていたのは小さな村で、その時になってやっと彼に名前が与えられた。
 だが今はその名前を忘れてしまった。
 安定した暮らしをしていても周囲で噂は飛びかう。やがて彼は村を追い出されることになった。最後まで彼を拾ってくれた人は味方をしてくれたことを覚えている。もっとも、たった一人の人が大勢の人間に適うわけなどないと知っていたが。
 追い出されたのはまだ十にも満たない子供だった。身寄りも何もない子供が社会の中に放り出され、しばらくはあてもなく彷徨うこととなった。生きるすべも知らない子供が、こんな無慈悲な世界でどうして生き続けられようか?
 限りなく不可能に近いことに彼は挑戦した。いや、そう言ってしまうと語弊がある。子供は何も知らずにただ生きていたいと望んでいただけなのだから。
 思わぬところで転機は訪れた。
 彼は深い森の中にいた。どうやら道に迷ったらしく、右も左も分からないまま森の中を突き進んでいった。途中で疲れたため休憩した。そしてその近くには人がいた。
 少女だった。いや、少女と言うよりも女の子と言う方がしっくりくるだろうか。金色の髪を三つ編みにした女の子。彼は彼女を見て驚愕した。なぜならその瞳が血のように真っ赤に染まっていたから。
 彼の姿を見た女の子は笑った。笑うと言っても微笑みに近いごく小さな笑み。血の色の瞳もふわりと微笑んでいた。彼は背中が凍りつくような思いをした。
 やがて新たな客が訪れる。今度は若い女の人だった。女の子の知り合いらしく、すぐに彼の話を聞いてくれた。彼は何の知識も疑いも持ち合わせていなかったので、その人に全てを話してしまった。
 その人は優しい人だった。森の中で誰にも見つからないようにひっそりと暮らしており、つい最近には金髪の赤い瞳を持つ女の子を拾ったばかりだと言う。身寄りのない彼の面倒を見てくれると言い、実際に何日かそこで暮らした。
 名前はよく覚えている。彼女はミザリーといった。そして赤い瞳の女の子はリンゴ。二人とも偽名らしかった。
 彼にも名前が付けられた。前の名前はすでに忘れていたため新たに付け直す必要があったのだ。
 この名前はよく使っていた。だからこそ忘れられなくて、忘れてはならなくて。
 ロイ・ラトズ。これが彼の――俺の名前だった。

 

 のんびりとした時間はあまり長く続かなかった。
 森の中に見たこともない人が現れた。青い髪の青年だった。家の外にいた彼は当時は誰だか知らなくて、ミザリーに用があると言ってきたので疑いもせずに彼女を呼んだ。今思えば、青年は彼の顔をまじまじと見つめていたようにも思える。
 それから何が起こったのか詳しいことは分からない。だが急にミザリーが家の外へ飛び出してきてリンゴを連れて逃げるように言ってきた。どういうことか理解できないままだったが、彼女が必死になっていることに気づいて彼はその願いに応えることにした。
 近くにいた血の色の瞳を持つ女の子の手を引く。森の中をいくらか走った。どこまで逃げればいいか分からなかったので、ずっと遠くへ行くようにと子供ながらに頑張っていた。
 しかし子供の力が大人に適うわけがない。青年はあっという間に彼らに追いついた。
 相手の狙いはリンゴだったらしい。彼女にはまだ覚醒し切っていないが特別な力があった。そのために瞳の色が血のように真っ赤に染まっていたのだ。青年はその力を求めてやって来たと言う。
 だが、本当はそれだけではなかった。青年は彼に根拠のない事実を告げる。彼は青年の――スーリの生まれ変わりだという事実を。
 彼は驚いた。そして相手に気絶させられた。まだ充分に理解できていない状態のまま気を失い、目が覚めると傍には金色の髪の女の子も優しい女の人の姿もない。
 が、見知らぬ人が傍にいた。どうやらその人に手当てされたらしいことを知ると彼はお礼を述べた。相手はいいよ、と言ってくれた。
 若い青年だったと記憶している。何しろ何百年も前の記憶なのでもう何もかもがはっきりとしていない。特に子供の頃の記憶は曖昧でぼんやりとしており、強く心に残っていることしか思い出せないのだ。
 相手は一人暮らしで、優しい人だった。何年かその人の傍でお世話になった。子供は十五歳になるまでそこで暮らしていた。
 何もかもがうまくいくように思えた。全てが安定していて、不安など一つもないような状況。危険があれば大人が守ってくれるし、淋しさも恐怖も消え去ってしまっていた。そして何より、彼はその若い優しい人に恩を抱いていた。命の恩人だと思い込み、会話をする時にも簡単な敬語を使って懸命に敬意を表した。
 こんなこともあった。相手は彼の髪を見て綺麗な髪をしているからのばせばいいと言ってきた。男なのに髪をのばすなんて変だと言ったら逆に怒られてしまった。そんな定義は世の中にはないのだと教えてくれた。
 だけど現実はそう簡単にはいかない。
 何の変化もない毎日を送っていたある日、相手に異様なものが纏うのを見た。後になって分かったことだが、それはスーリの計らいだったと言われている。
 その日以来相手の全てが変わってしまった。彼と顔をあわすことも言葉を交わすことも少なくなり、優しさも暖かさも善の心も消えてしまっていた。代わりに現れたのは悪。その人には記憶を操る力があったため、それをスーリは利用したかったのだろうと考えられている。
 その人は変わってしまった。だけど傍にいる。返し切れていない恩もある。彼は――俺は、その人の傍を離れなかった。
 たくさん命令された。全て完璧にこなしていった。その人はいつしか裏の世界で有名になって、小規模ながらも脅威に溢れる組織ができていた。
 俺はその中で生きてきた。多くの悪事を働いた。他の人は信用しなかった。ただあの方の為だけに盗みや殺しをしてきた。それが悪いことだと知っていてもやめなかった。やめられなかったんだ。気づけば自分の記憶を人質に取られていた。逃げ出せば記憶を消すと脅された。失いたくなかった。せめて幸せだった瞬間の記憶くらいは残しておきたかった。だから、どうあっても逃げ出すことができない状況に立たされていたんだ。
 あの方とは完全に顔をあわす機会がなくなった。俺は組織の端くれと呼ばれた。組織内の他の連中はあの方の顔すら見たことがない奴ばかりだった。とんでもなく愚かな人々の集まりだった。
 ちょうどその時だったか。あいつに初めて出会ったのは。
 異世界からの客人。世間知らずの馬鹿な奴。それが――善の目覚めに繋がる出会いだったのかもしれない。

 

 あいつはただの子供だった。
 黒の髪に黒の瞳の少女。自分は異世界の日本という国から来たと言い、名前を真(まこと)と名乗っていた。
 初めて会った時、彼は仕事が終わって帰っている最中だった。少し危なっかしいものを盗んだため警察に追われ、逃げている途中にあいつに会った。
 彼は素早く思考を巡らせ、どうすれば自分に危険が遠のくかを考えた。それはすぐに頭の中に浮かんでき、特に深く考えたりもせずにそれを実行した。
 つまり盗んできたものをあいつに預けたのだ。そうすれば彼は追われなくなる。なぜなら盗んだものは世間でも有名な大切に保管されていたものだから。
 あいつは連れの少年と共に誰かに置き去りにされたらしく、どうやら途方にくれていたらしい。そこに彼は付け入った。適当に誤魔化すこともせずに堂々としたものだったが、あいつにはそれだけで充分効果があった。
 それがきっかけ。後は流され流しつつ、いつのまにか彼はあいつと共に師匠の修業に付き合っていた。
 あいつはただの子供だった。
 でも、心は大人だった。
 彼はあいつのせいで組織から追い出された。いらない存在だと言われた。用済みになったから、どこか別の世界へでも行けと言われた。
 だけど彼は去りたくなかった。なぜならそこから去れば独りになってしまうから。彼はすでに不老不死になっていた。いや、組織ができてすぐにそうされたんだ。組織の中には彼以外にも不老不死がいる。でも彼は追い出される。独りになる。たった独りに。
 味方もない、身寄りもない。一人の少女のせいで追い出されるなんて我慢できるものではなかった。だけどいくらそれを拒んでも、事実は事実のままでそこにあって。
 いらないと言われたその日から、組織内に彼の居場所は消え去った。それ以来一度もそこへ足を踏み入れたことがないので今はどうなっているかは知らない。
 途方に暮れた。どこへ行っていいか分からない。どこにも彼の居場所はないのだから。世の明るみに出れば警察に追われる。暗闇に戻れば心が潰される思いがする。あてもなく、何も考えずにどこかへ向かった。どこでもいいから遠くへ行けるように。誰にも見つからない、嫌な思いをしないようにと。
 気がつけば彼はあいつの前に立っていた。
 あいつは驚いていた。だけどいつものように笑ってみせてきた。そして何事もなかったかのように、おかえりと言ってきたんだ。
 動けなくなった。少なくともそう感じられた。相手は不思議そうに俺の顔を覗き込んでくる。ずっと近くにいて驚いた。頭の中から余計な雑念がさっと消えたようで、一瞬だけ煌めき、やがて真っ白になった。
 俺は初めて気づいた。これは哀しみだという感情だと。何より命の恩人から嫌われたことが大きな哀しみだった。自分はあの方を守ろうと、役に立とうと傍にいたのに用済みになってしまった。
 そんな自分が腹立たしかった。情けなかった。
 同時に、怖くなった。
 不老不死であること。簡単に心が悪に染まること。何かを信じたら周りが見えなくなってしまうこと。そして大切なものはなくしてからでないと分からないという愚かな考え。それらを全て持つ人間が、まさか他人にすがりつくことなんてできないだろ?
 そんな俺を、そんなくだらない馬鹿な俺をあいつはまっすぐ見てくれた。そして言ってきた、大丈夫だと。必ず守ってあげるから、あんたは人の何倍も優しいから怖がることはない、と。意味が分からない言葉だったけど、それだけでもう充分だった。
 もう一つ気づけば師匠も傍にいた。そして笑ったかと思うと頭をなでられた。耳元で囁いてきた言葉は、決しておまえを見捨てたりはしない、最後の最後まで傍にいてやるから安心しろ。
 たかが二人、されど二人。俺はこんなにもたくさんの人に守られている。
 だから今度は守りたい。あいつの為でも師匠の為でもない。
 どんなに否定されようとも俺は今ここで生きているから。生き続けているから。
 試したいんだ、俺の中の『善』がどこまで世界に通用するかを。

 

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 これがラザーラスの語ったことの全て。

 

 

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