33

 後悔ばかりが増えていく。

 

 

「おっはよーう」
 誰かの声がすぐ近くから響く。はっとして目を覚ますと、俺の隣に歯ブラシを持ったヴィノバーが立っていた。
「ほら、あんたの分の歯ブラシ」
 そう言ってどこからか取り出した歯ブラシを無理矢理手渡してくる。いや、ちょっと待ってくださいよそこの人。なんかやたら元気そうじゃねーかよ。
 俺が何も言えずにぼーっとしているうちにも、ヴィノバーはのんきそうにしゃかしゃかと歯を磨き始めた。ふらふらと歩いて泉の方へ行き、その手前で立ち止まってしゃがみ込む。
 俺たちのいる場所は昨日と少しも変わっておらず、洞窟内の泉と滝のある空間だ。昨日はヴィノバーが目を覚ますのを待って休憩していたはずだが、この目の前に広がる光景は一体何なんでしょうか。なんであいつはあんなにピンピンしてんだよ。せっかく心配してやったっていうのに。
「おはよう、アカツキ」
「あ、姐さん……」
 洞窟内で知り合った姐さんともまだ一緒に行動している。どうやら目指している場所は同じらしいから一緒に行動しているんだけど、本当はさっさとこんな洞窟からはおさらばしたいんじゃないんだろうか。そう考えるととても申し訳ないことをしているような気がする。他人に迷惑をかける奴って最低だしな。
「ヴィノバーって人、元気そうでよかったよ」
 元気そう、ねえ。
 もう一度噂の彼の姿を確認してみる。彼は泉の水でうがいをして顔も洗い、ずいぶん気持ちよさそうにさっぱりしていた。それが終わるとすっくと立ち上がり、こっちに向かってすたすたと歩いてくる。
「何やってんだよ。歯磨きは終わったのか?」
 歯磨きってなぁ。
 なんだかため息が出てきた。昨日のあれは何だったんだよ。俺の取り越し苦労だったのか? 一人だけで勝手に悩んで、絶望して、それで朝起きたらその原因は何事もなかったかのように歯磨きしてて。なんて馬鹿馬鹿しい役割なんだ、俺は。
 でも違うよな。昨日見せてきたあの姿は本物だよな?
「なあヴィノバー。昨日のことなんだけどさ……」
「昨日?」
 俺の言葉を聞いてヴィノバーは目を丸くした。あれ、なんだか予想外の反応だぞ。なんでここで目を丸くするんだ?
「昨日って――そーいや何してたんだっけ?」
 ああ、なるほどそういうこと。
 歯磨きも終わってさっぱりしている死体運びの兄ちゃんは、どうやら軽い記憶喪失になっていらっしゃるようだった。どこまで覚えてるのかは知らないが、少なくとも穴に落ちた後の記憶は空洞になっているんだろう。しかしそれって地味に危ないことなんじゃないだろうか。後でトラウマになったりしたら、それこそ司教様に申し訳ない気がする。
「それにしてもここはいい場所だなー。神聖な雰囲気だし、泉もあるし、光だって差し込んでるし。誰がこんな素晴らしい場所を見つけたんだ?」
 顔を輝かせながら修行僧の青年は言う。誰が見つけたのかって聞かれても、君が見つけたんだよヴィノバー君。
「つーかそっちの人って誰?」
 今度は姐さんを指さしながら聞いてきた。あーもう、説明すんのも面倒臭いな。
「あたしはエーネット・ガーディラート。エンデ教の奴らの様子を窺いに行く為にここを通ってるのさ」
「ガーディラート?」
 簡単な自己紹介をした姐さんを見て、ヴィノバーは何やら不思議そうな表情になった。いや、ちょっと待てよ。確か姐さんはナントカ王国のお姫様だった。ヴィノバーはこの時代の人間だから、姐さんの名前を聞いただけでそれが分かったのかもしれないぞ。
 ヴィノバーは悩み始めた。目を閉じ、顎に手を当て、うんうんと唸りながら悩み続けた。どうやら何か引っかかってはいるようだけど、なかなかそれが出てきてくれないってところだろうか。それはキツイ。誰もが経験する一種の葛藤だな。
「エーネット殿は魔法王国の姫君なのだぞ」
「魔法王国――ああ、そっか! だから聞いたことがあったのか」
 そうやってヴィノバーが頑張って考えていたのに、泉とは反対側の方向からのこのこやってきた空気を読まないあほ大僧正様のお言葉によって、死体運びの兄ちゃんの悩み事はすっかり解決してしまったのであった。せっかく人が自分の力で思い出そうとしていたものを、先に答えを言ってしまうだなんて。こーいうことされるのって地味に腹が立つんだよな。これはいっちょ文句でも言ってやらないと気がすまない。うん、そうだ。間違いは正すべきなんだ。
 勢いよくぐりんと振り返り、のんきそうな顔をした大僧正様の方を向く。手には昨日燃えていた杖と、ヴィノバーと同じ種類の歯ブラシを握っていた。寝起きのせいなのか寝癖が見える。それがさらに彼ののんきさを増幅させていた。
 こいつを叱るのか? 俺が?
 何の為に?
「は……あほらし」
 やめたやめた。頭の固い大僧正様には何を言ってもきっと無駄だ。それにこんなにのんきそうな顔ができる人間を相手にしても、結局は俺が疲れるだけで何も得られるものはないだろう。利益のないことをしたって意味がない。幸せそうな顔をした奴に、不幸を語っても意味がないんだ。
 俺が何も言わないのを見てか、ヴィノバーは再び質問を始めた。それらにいちいち答えなければならないのはかなり面倒だったけど、知らないことを知ろうとするその姿勢は、どこか今の自分の姿と重なって見えて放っておけなくなってしまった。
 俺は何をしてるんだろう。何をするつもりなんだろう?
 教えてくれるならもう聞いてる。それが不可能だからこそ、いつになっても心が晴れ渡らないんだ。

 

 +++++

 

 そういえば俺たちは今、地下にいるんだった。
「あそこから上に行けそうだな」
 姐さんの言葉が静けさの中で響き、四人でぼんやりと天を見上げる。視界に映るのは暗い天井と、隣に這うように伸びている緑のツタのようなもの。えーとそれで、どこから上に行けそうなんだって?
「よっしゃ、あのツタを使って登ればいいんだな!」
 一人だけ張り切ってるのがいた。それは昨日まで全然目を覚まさなかった人。昨日と今日とでここまで違うと、呆れを通り越して悲しくなってしまう。俺の苦労は永遠に報われないのか。
 元気そうにツタの根元辺りまで走っていったヴィノバーは、そのままツタにつかまって壁をよじ登り始めた。俺はその様を下から観察するだけ。だってあんな真似、俺にできるわけがないんだから。
「すっかり回復したようだな、ヴィノバーは」
「早すぎるんじゃねえの、あれって」
「しかし私の兄上もすぐに元気になっていたぞ」
「は?」
 誰もそんなこと聞いてないし。
 そうやってまた文句を言おうとしたが、俺の反抗的な一言を聞いたキーラはきょとんとした表情になっていた。そんなものを見せつけられるとどうしても一歩引いてしまう。ちくしょー、なんだよなんだよ可愛い子ぶりやがって。しかしこいつってよく見ると女顔だな。女装とかできそう。って、そうじゃないだろ、俺。何を変なこと考えてんだ。いかんぞ、平常心を取り戻さねば。まずは深呼吸だ、落ち着け。
「おーいお前ら、置いてくぞ!」
 通り雨のように突然上から声が降ってきた。行動力のあるヴィノバー殿は、すでに上の階らしき場所に辿り着きかけている。つーか置いてくなんて酷い奴だな。俺はどうやって登ればいいんだよ。
「あのさ、俺は体力に自信がこれっぽっちもないんだ」
「ふーん」
 え、何それ!?
 少々恥ずかしかったものの我慢して自分の意思を伝えてみたのに、返ってきたのはとんでもなく素っ気ない返事だけだった。本当に酷い奴だな。これは、本気で置き去りにされるかもしれないぞ。
「体力に自信がなくてもなんとかなるって。そーいうわけで、まあ頑張れ」
「え……」
 今度は横にいた姐さんが俺を見捨てるような台詞を放った。そして何事もなかったかのようにツタを使い、すいすいと気持ちよく壁を登っていく。気がつけば下の地面を踏みしめているのは俺とキーラだけになっていた。傍から見れば俺の方が動きやすそうな格好をしている。でも、だからといって俺がキーラより上手く登れるとは限らないんだ。
 どうすりゃいいんだ、この状況を。マジで登らなきゃならねーのか? 俺は登山の経験なんてないぞ。落ちたらどうしてくれるんだ。誰か責任とって助けてくれるのか? それとも無視してそれまでだったんだと諦めるのか? 冗談じゃねえや、なんで俺が危険を冒してツタで壁登りなんかしなくちゃならないんだ。上手くいくっていう保証さえないのに。
「アカツキ、君が先に行ってくれ」
 取り残された大僧正様はまたもや妙なことをおっしゃった。そういえば前にも似たようなことを聞いた気がするな。俺を先に行かせたりして、一体何を考えてんだろう。何か特別な意味でもあるんだろうか。
 分からないな。でもこいつは行けと言う。自分が最後になることに意味があるんだろうか。目を見ても、口元を見ても、彼の考えていることはなんにも見えてこなかった。だから俺は非常に困ってしまうんだ。
「つーかお前は登れんの?」
「いいや」
 ……は?
 何気なく聞いた質問に、これまた何気ない一言が返ってきた。
 なんだこいつ、今何を言った? 俺は登れるのかって聞いたんだぞ。それで『いいや』って言ったのは、登れないってことを指してるんじゃないのか?
 まさか、自分は登れない自信がありすぎるほどにあるから試してみようともせず、そのまま諦めて自分だけここに残ろうとかそんなくだらないことを考えてるんだろうか? いやいやあの偉そうな大僧正様に限って自分を犠牲にするようなことは考えないはず。ってことは何だ、自力で登らないで別の方法を使って登るとか? 別の方法――こいつにできる方法は……アレか?
「召喚で登る気か?」
「おお、よく分かったな、アカツキ。その通りだよ」
 よく分かったも何も、こいつにできることっていったら召喚しかないもんな。しかし結局は他人任せってか。どうしようもない、誰かがいないと何もできない奴なのか。
「じゃーついでに俺も連れてってよ」
「構わないぞ。さあ、出でよ、雷の精霊ズィッカよ!」
 杖を前に突き出して偉そうに命令する。それにしてもこの大僧正様、俺の頼みをえらい簡単に引き受けちゃったもんだなぁ。こいつが運ぶってわけでもないのにさ、雷の精霊とやらに怒られたりしないかね。あーなんか心配になってきた。
 キーラの突き出した杖が眩しい光を放つ。そんなものをまともに見るのは馬鹿のすることだ。目がくらむ前にさっと瞼を閉じ、光が消えた頃に目を開けた。暗い暗い景色の中に、知らない人物が一人増えていた。
 いや、よく見れば見覚えのある顔だった。この人は確か、俺がラットロテスの墓地で生き埋めにされそうになってたのを助けてくれた人だ。でも精霊って言ってたよな? ただの一般人のようにしか見えないんですけど。呼称だけは凄そうなのに、実際は意外と庶民的なんだな。
 なんてのんきに相手を観察していると、いきなりぐいと腕を掴まれて引っ張られ、キーラの隣にきちんと並ばされてしまった。なんだかわけが分からなくてぱちぱちとまばたきをしていると、今度は腰に手を回され、そのままひょいと担ぎ上げるようにして精霊さんは俺とキーラを一度に持ち上げた。わぁすごく力持ちなんだね、と褒めようかと考えている隙に景色がすごい勢いで流れた。そして気づけば俺は上の階にちゃんと辿り着いていたのであった。
「よし、もう戻っていいぞ」
 満足そうなキーラの声が響くと、ポンと精霊さんは姿を消してしまった。
 人使いの荒い奴だ。こんな奴の言うことを聞かなきゃならないなんて、契約ってヤツをした奴らも大変そうだな。
「なんだよお前ら、自力で登ってこなかったのかよ? 気合いが足りないんじゃねーのか?」
「失敗したっていいから頑張ればよかったのに。案外腑抜けなんだね、あんたたち」
 そしてなんだかぼろくそに言われてしまった。ヴィノバーだけじゃなく姐さんにまで。でも本当に無理そうだったんだからさ、そこまで言わなくたっていいんじゃねーのか?
「はいはい俺が悪うございました。試しもせずいきなり楽な方法を取っちゃってスミマセンデシタ! これで満足?」
「なっ、てめえ――」
「アカツキよ、あれは楽な方法だったのか?」
 …………。
 のほほんとした一言に、俺の煽りは負けた。完敗だ。
「私はいつも彼らに頼っているのだが、召喚とは楽な方法というものに分類されるのか。それは全く知らなかった」
 こいつって実は幸せ者なんじゃないだろうか。誰かに咎められてるっていうのに全然気にしてなさそうで、自分の興味のあることだけに集中することができる。さらに人の話はさっぱり聞かないし、聞いたところによると一度信じたものは決して疑わないっていう頑固な性格をしてるらしいし。自分に正直な性格? ううん、違うだろ。正直だなんて言ったらいいように聞こえてしまう。こいつのこの性格は、決していいものなんかじゃないんだから。
「また一つ、理想に近づけたということなのか」
 ぽろりと漏れた一言。そこに違和感を感じた。
 でも俺は何も聞かなかった。聞いてどうなるってものでもないし、何よりもう二度と質問をして誰かを傷つけたくはなかったから。一歩でも深く踏み込んでしまえば後戻りできなくなる。だったら踏み込まなければいいわけで、それは確かに欲求は満たされないけど、人のできることとしては簡単な方だった。
 知らないことを知ろうとする。それがいいことなのか悪いことなのかということは、本当は俺たちは何も分かってないままで、ただ理解できているふりをしていたんだろう。そこまでなら分かる。今の俺でも分かるんだけど、そこから先に確かにある何かは、霧がかかっているようで目を凝らしてもなんにも見えてこなかったんだ。
 見えないものを見えるようにするには、どうすればいいんだっけ?

 

 白く眩しいものが見えた時、心の闇がすうっとなくなっていくように感じられた。
 ようやく出口だ。このじめじめした魔物の住み家からもおさらばできるんだ。っていうか疲れたんだよ、早いとこ村でも町でもいいからそこに行って寝たい!
「あー、やっと出られる」
 思っていることを口に出すと、さらにその思いが増幅されたように感じられた。
 だけど疲れているのは俺だけじゃないようだった。中でも俺の横を歩いているキーラはかなりの重症のようで、下を俯いてふらふらと歩き、さっきから一言も喋っていない。ここまで静かだと逆に気色悪く見えた。本当に体力のないモヤシなんだなー。これじゃアナに不健康と言われても反論できないわな。うん、納得。
 しかし俺だって人のことを言える立場じゃなかった。家ではゲームばっかしてろくに運動してなかったせいか、デコボコした洞窟内を歩いただけでもうヘロヘロになっていた。でもさぁ、これって普通な結果なんじゃないのか? ただ単にヴィノバーと姐さんが元気すぎるだけって感じがするし。
 まあここから出られるんなら何だっていいや。出口はもうすぐだと分かると自然に力が湧いてくる。
 早く出られないかなーと足早になって歩いていると、俺の斜め後ろ辺りから変な音が聞こえてきた。このシチュエーションは、まさか、魔物?
 なんでこんな時に、と思って振り返ってみると、なんてことはない、さっきまでふらふらしていたキーラがこけていた。それを見るとなんだかこっちまでこけそうになった。
「おいお前、こんな所でこけるなよ……」
 とりあえず腕を引っ張って起こしてやる。しかし大僧正様はすでに目を閉じていて、すっかり意識がなくなっているご様子だった。せっかくもうちょっとで出られそうだったのに。本当に面倒臭い奴だな、こいつは。
「もう、勘弁してくれよ」
 まさか放っておくわけにもいかないので、仕方なしにキーラの体を持ち上げてみる。さすが不健康なだけあって痩せているので、一般の男子よりもいくらか軽いように感じられた。でも重いものは重い。後で文句言ってやらないと。
「あれ、大丈夫なのか?」
 俺とキーラの不思議な様子に気づいたヴィノバーが声をかけてきた。大丈夫かどうかと聞かれたら、大丈夫じゃないと答えたくなるのは俺だけだろうか。
 でもとりあえず頷いておいた。
「そっか。でも安心しろよ、もうちょっとで出口だからな!」
 ヴィノバーは本当に表情がよく変わる。壁登りの件では俺に対して怒っていたのに、今ではそんなことはすっかり忘れてにこにこして話しかけてくるんだ。もう知っていることとはいえ、それを実際に見せられるとなんだか安心できるような気がした。
「ちょっと待って。魔物が出たみたいだ」
 なんて安心してるとそんな姐さんの言葉が。何だよ魔物って。俺もうそんなの知らない。
 いざ出口へ向かおうとするとすぐに邪魔が入ってくるんだ。大僧正様にしろ魔物にしろ、俺の機嫌を悪くするには良すぎる刺激であるようだ。
「アカツキはキーラを守ってやんな」
 それだけを言って姐さんは構える。よく見てみるとその手には鉄製の爪のような物がはめられていた。おー、あれがRPGによくある「鉄の爪」ってヤツか。まさか本物を拝める日が来るなんて、一体誰が予想しただろう。
 俺は姐さんに言われたとおりにすることにした。立ち止まってしゃがみ込み、キーラの体を地面の上に置く。しかし守るといってもどうすればいいんだろう。俺の武器だと勝手に決められたつるはしも、今は手元にないしなぁ。
「あんたら、そこから動くなよ。魔物なら俺とエーネットに任せておいてくれ」
 背を向けて俺たちの前に立ったのは修行僧の兄ちゃん。その手にはいつもの自作聖書が握られていた。守ってくれるのはとっても嬉しいんだけど、一つだけ言いたいのは、本は武器じゃないと思うんですけど。ねえそれをちゃんと分かってる?
 心の中ではいくらでも言えるけど、実際に口に出して言うことなど俺にできるわけがなかった。そうやってまたため息を吐いていると、集団で現れた黒い魔物が、姐さんやヴィノバーに対して一斉に攻撃を仕掛け始めた。いや攻撃って言ってもただの体当たりなんだけどさ。
 姐さんって魔法使いなんじゃなかったっけ? 魔法使いは力が弱いと思っていたけど、姐さんは鉄の爪を使って黒い魔物をばきばきと粉砕していた。ヴィノバーも同じように本を使って魔物を倒している。そんな二人の様子を後ろから眺めながら、魔物がこっちに来たりしないかと俺は内心びくびくしていた。
 異世界って恐ろしい所だ。もし異世界に行きたいとか言ってる夢見心地な小学生がいたら、この恐ろしさを伝えてやりたいって思った。
 ああ、早く終わらないかな。

 

 

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