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19

 それは一つの輝きだった。
 神々しいような恍惚を放つ星の光。
 そんな輝きを持った少女が俺の目の前に立っている。
「あの、大丈夫ですか?」
 まるで変なものでも見ているような目で相手は話しかけてきた。俺はそれに平気なふりをして答える。
「いや大丈夫っすから。本当に」
 立ち上がろうとして身体に力を入れてみたが、知らない間に疲れていたらしく立ち上がることができなかった。そんな様子を見た少女は俺に肩を貸して起こしてくれた。
「大丈夫なんかじゃないじゃないですか。あなたはここに何の用で来たんですか?」
 心なしか少女の声は怒っているように聞こえた。俺は床に座り込み、適当に返事をすることにする。
「いや別に用なんてないんだけど、強制移動させられて」
「強制移動?」
「そう、無理矢理こんなところに子供に連れてこられて――ってそういえば君、あっちの方で藍色の髪の子供を見なかったか?」
「子供?」
「あ、いや」
「え?」
 困った。非常に困った。会話がおかしい。なんで俺の周りにはこういう輩ばかりが集まってくるんだよ。
 などと愚痴っていても仕方がない。こんな誰もいなさそうな場所で人に会えたんだから、それでよしとしようじゃないか。そもそもここはどこなのだろう。あの少年は教えてくれなかったけど、この子なら知ってるんじゃなかろうか。
「なあ君、ここって」
「危ない!」
「へ? 何――」
 ぽかんとしていると俺の背後で何かが壊れる音が聞こえた。振り返ってみるとそれはガーダンだった。しかしガーダンは縦に真っ二つに切られ、今では中の空洞が見えている。
「ここは危ないです。場所を移しましょう」
 少女はその顔に似合わないほど鋭い目線で崩れたガーダンを睨んでいた。
 ようやく気が付いたが、おそらくこの子がガーダンたちを倒してくれたんだろう。見た目からしてたぶん年下で、そんな女の子に助けられた俺は情けないというレベルではない。
「でもさ、ここって洞窟だろ。そんなにすぐに出られるのか?」
「大丈夫です!」
 少女はぐっと握り拳を作りながら自信満々に言っていた。
「ここは私の庭のようなものなんです。道なら全部覚えてますよ! 安心してください!」
「そ、そう」
 いきなりテンションが高くなった少女に対し、俺はそう答えるのが精一杯だった。

 

「私はエミュといいます。あなたは?」
「俺の名前は……樹」
 薄暗い洞窟をのんきに歩きながら俺は自己紹介をした。危うくまたフルネームを言ってしまいそうになったが、今回はなんとか大丈夫だったようだ。
 少女はエミュという名前らしい。輝かしく長い金髪を後ろで束ね、前髪がなく額が隠されていなかった。服は薄い黄緑色の長袖のワンピースで、腰には白いベルトのようなものが巻かれている。俺より年下か同い年くらいにしか見えず、更には華奢な体付きに見えたのでこの子がガーダンを倒しただなんてちょっと信じられなかった。
「樹さんはこんなところで何をしていたんですか? ここはガーダンがいっぱい出てきて危険なんですよ」
「いやだからそれは、あの子供に」
「強制移動ってやつですか?」
 なんで分かってるのに聞くかなあ。俺をからかってんのか?
「そうなんだ。まったく嫌になるよなぁ。散々馬鹿にされるしガーダンには囲まれるし……ってなんでこんなこと話してるんだ俺は」
 助けてもらったとはいえ、赤の他人にこんなことを話しても意味が分かるわけがない。ああ、俺って本当に馬鹿なんだから。
 しかしその考えとは裏腹に、エミュはくすくすと面白そうに笑っていた。
「な、なんで笑うんだよ」
「樹さんって面白い人ですね。なんだか私の幼馴染みを思い出します」
 俺にはよく分からなかったが、エミュにとってはこれが面白いらしかった。

 

 しばらく歩き続けると洞窟を抜けた。やっと光に照らされた大地に足を踏み入れられ、真っ先に視界に映ったのは一面草だらけののどかな草原だった。その遥か向こう側にはぽつんと佇む一件の家も見える。
「あそこに見えているのが私の家です。私はこれから家に戻るんですけど、樹さんはどうするんですか?」
「へ? どうって」
 初めは何を言っているのかよく意味が掴めなかったが、少し考えるとすぐに分かった。そういえば忘れてたけど、俺ってどこに行けばいいんだろう。
「強制移動って言ってましたけど、樹さんは何か目的があって行動していたんですか?」
「目的って言えば目的かな。俺、ガーダンを止めようと思ってる」
 特に人に隠す必要もないと思ったので俺は打ち明けた。何気に格好よさげな場面だった気がしたが、エミュはものすごく間抜けそうな顔をこちらに向けている。
「止めるって、それなら私がさっきそうしましたよぉ?」
「さっき? それって――あ! いや、そうじゃなくってだな」
 格好良さ丸潰れである。ここまでくるともう説明するのも面倒になってきた。
「ま、まあそれはいいんだよ。で、俺は強制移動させられたから他の皆とはぐれちまって。だからあいつらを捜そうかなーと思ったりしてな」
 勿論それはたった今思い付いたことだったが、また俺一人で勝手に事を決めたりしたら、今度こそあのうるさい外人に全面否定されそうだったのでまずは合流する必要があると思ったんだ。
「捜すと言っても、あてはあるんですか?」
 俺のことを心配してくれているのか、エミュは俺に問いかけを続けている。
「まあ、ないこともないんだと思う。もっともそれは完全に信じられる情報ではないんだけど、俺を強制移動させた子供が言ってたんだ、星とやらに行けってな」
 あの少年の言葉は俺にとって不可解極まりないものだったが、一方でエミュはどこか納得した様子だった。
「星ならちょうど私の家を通り過ぎたところに一つあります。そこまでなら案内できますよ」
 彼女も「星」が何なのか分かっているらしい。この世界で「星」という単語は常識の一つなのだろうか。
「じゃあ……案内を頼んでもいいかな」
 なんだか妙に不安だったがそれ以外にいい案もなかったので、一縷の希望を抱きエミュに頼んでみることにする。
「あ、はいー」
 返事は驚くほど平凡に返ってきた。

 

「あのぉちょっとすみません。ここで少しの間、待っていてくれませんか?」
 そんな言葉が聞こえたのはちょうどエミュの家の前まで来た時だった。ぱたりと立ち止まり、そわそわした態度で俺の方を見てくる。
「家に忘れ物をしたんですぅ。すぐ取ってきますから待っててくれませんか?」
「別に構わないけど」
 星に行くことはそう急ぐことでもなかったし、すぐだと言うのだからすぐなんだろうと思い俺はそう返事をした。俺の素直な台詞を聞くとエミュはぱっと顔を輝かせ、上機嫌になって頭を下げてきた。
「ありがとうございますっ! では行ってきますね!」
「行ってらっしゃーい」
 冗談混じりで手を振り、エミュが家の中に入るのを見送った。我ながらのんきなことをしてしまったもんだ。
 エミュは俺に笑顔を見せた後、一人で家の中へ入って扉を閉めた。

 

 一人だけ取り残された俺は暇を持て余し、だから今の状況について頭の中で整理してみることにした。
 俺は今まで妙なことには一切巻き込まれなかった平凡な高校生だった。しつこいように思えるかもしれないが本当にそうだったのだ、他に言い様がないくらい。これからの人生でもずっとそれが続いていくものだとばかり思い込んでいた。しかしそれはもう叶うことはないだろう。
 妙なことに巻き込まれてすでに幾時間かが過ぎた。いきなりRPGの主人公みたいな立場を与えられ、俺の周囲からは常識さえも消えてしまった。俺が知っている常識が通じないことは思ったよりずっと虚しい。
 なんでこんなことをしなければならないんだろうとか、誰か他に俺の代わりにやってくれる人がいればいいのにとか、そういうことはできるだけ考えないようにしている。なぜならそう考えると他人任せで何もやりたくなくなるからだ。
 決して英雄になりたいというわけじゃない。そりゃそう呼ばれれば嬉しいかもしれないけど、俺は英雄だとかヒーローだとか呼ばれる柄ではないんだ。きっとそんな名称は似合わない。自分で言ってて悲しい程に。
 だから勇者にはなれない。だけど凡人にも戻れない。
 じゃあ俺は何になれっつーんだよ。
「すみません、待たせちゃいましたね」
「おかえり、エミュ」
 いろいろ考えているとエミュが家の中から出てきた。その姿は特に先程と変わったところはなく、何をしていたのかは分からなかった。
「さあ行きましょうか。星はもうすぐそこなんですよ」
「ああ、うん」
 まだ頭の中に靄のようなものがかかったままだったが、まさかそんな理由で待たせるわけにはいかないので、俺は何も知らないふりをして再び歩き始めた。

 

 今更だな、と思う。
 急に疲れがどっと押し寄せてきた。
 足元がふらつき、頭の中もぐるぐるする。
 非常に気分が悪い。吐きそうだ。
 なんでこんなことになってるんだろう。ただ疲れただけならこんなに気分が悪くなることなどないはずなのに。
 足元に広がる緑の草の上を歩きながら、俺は前を歩いているエミュに話しかけた。
「あのさぁ、ちょっと休憩にしようぜ」
「え? でも」
 エミュは振り返りながらきょとんとした表情で答えた。
「まだ歩き始めてから一分も経ってませんよ? それにあと少し歩いたら星に着きます。嘘じゃないですよ!」
 嘘だろ、まだ一分も経ってないって? じゃあなんで俺はこんなに疲れてるんだ。俺はついに身体までおかしくなってしまったのだろうか。
「頑張ってください樹さん。星に着いたらそれはそれはたくさん休憩できますよ!」
「着いてから休憩したってなぁ。意味ねえじゃん」
「そ、そそそそ、そんなことないですよぉ!」
「おわっ!」
 のんきに話していると思えば急にエミュは大声を出した。いきなりでびっくりしてしまい、思わず二、三歩後退してしまった。
 相手の顔を見ると、エミュは涙目になっていた。一体どうしたというのか。
「星はですね、星は、星は本当にすばらしい場所なんですよ! あなたは知らないかもしれませんが」
 知らないかもではなく知らないんですけど。エミュは一度言葉を切り、唾を呑んでからまた続ける。
「素敵な場所なんです、星は」
 声が少し控えめになっていた。少し俯いているが、その視線はずっと遠くを見ているようで。
「赤き星は自然との共存を、青き星は未来への希望を掲げているんです」
「え……いやちょっと待って」
 まだ何か言いたげだったエミュを慌てて止める。何気に今、聞き慣れない言葉が聞こえてきたんですけど?
「何なんすか? その赤とか青とか」
「星です」
「いやその」
 一言で言われても困る。さらにわけが分からなくなってきた。
 聞き方が悪いんだろうか。じゃあ質問を変えてみようか。
「星って何なんだ?」
「え――」
 やっとエミュは顔を上げた。そして俺の顔を見た。その瞳から見えるものは驚異の色でしかなく。
「し、知らないんですか? 星って星ですよ! あの空に浮かんでるお星様のことじゃないんですよ!」
 空の彼方を指差しながら少女は声を張り上げて聞いてきた。悪かったな、なんにも知らなくてさ。でも仕方ないだろうが。
 いいや、エミュや他のこの世界の人にとってはそれが普通なのかもしれない。思い出せばあの外人やルクや、藍色の髪の子供も知ってて当たり前のように話していたんだ。結局俺が何も知らないだけなのか。
「えっと、星という名称は国を表しているんです。そんなに落ち込まないでください樹さん。これぐらい知らなくたってきっとなんとかなりますよ! そう! それに樹さんはもう知ってしまったではないですか! これで大丈夫ですよ! ええ!」
「なんでエミュがそんなに張り切るのかがよく分かんねえ」
 そうか、星って国のことなんだな。だったら納得できる。
 でもそうだったら俺はどの星へ行けばいいんだろう。エミュがさっき言ってた中でも赤だの青だのとたくさん種類があるみたいだし、分からないうちは安易に動くことができなさそうだ。
「なあエミュ、俺たちって今は何の星に向かってるんだ?」
 少し前の俺が聞けば意味が分からないだろう質問を、一人で騒いだり沈んだりと忙しいエミュに向けた。
「今はですね、赤き星に向かってるんですぅ」
「そうか」
 しかし俺はそれを聞いても意味がないことを知った。行き先が判明したところで、それだけなのだ。
 結局意味が分かっても、実際は何も分かってないんだな俺って。それがなんだか惨めだ。
「まあいいや。じゃあもう、さっさと行こうぜ」
 これ以上考えると本気で虚しくなりそうだったので、とにかく今は前に進むことにした。前進あるのみだ。
 しかしそんな俺のささやかな決意に、エミュの一言が容赦なく攻撃してきた。
「樹さん、疲れたんじゃなかったんですか?」
 疲れ。
 そういえばそうだった。すっかり忘れていたよ。
 忘れていられればよかったのに、今や俺の身体は思い出してしまっており。
「エミュ、それは言わないでくれよ」
「え?」
 意識した途端に全身が重くなった。
「あ、樹さん!」
 再びどっと疲れが押し寄せ、俺はそのままばたりと地面に倒れた。
 それから先はよく覚えていない。

 

 +++++ 

 

「帰ってください」
 誰かの声が聞こえ、目が覚めた。それが誰の声なのかはよく分からなかった。
 ここはどこなんだろう。
「私はあなたたちの味方になるつもりはありません。それにあなたたちの敵になるつもりもありません」
 またさっきの声が聞こえた。よく聞いてみればそれはエミュの声に似ていた。
 どうやらここは建物の中ではないらしい。俺は地べたで寝転んでいたのか、服に土と草の切れ端がくっついている。それを手で払うとまた声が聞こえてきた。
「まあそう言うな、仲良くしようじゃないか、綺麗なお嬢さん。それに人の話は最後まで聞くものだぜ?」
 それはエミュの声ではなく男の人の声だった。今までに聞いたことのない声で、まったく状況が理解できないことを言っていた。なんだよ綺麗なお嬢さんって。
 俺のいる場所からはその二人の姿は見えなかった。ちょうど前方に古めかしい壁があり、そこから先は何も分からない。でもその壁の向こうにはすぐに行けそうだ。なぜならその壁が終わっているのは俺のいる場所から二、三歩先だからだ。
「もう一度言います。帰ってください。あなたの言葉にはもはや意味がありませんから」
「あくまで意見を変えないつもりなんだな」
 なんだろう、ものすごく空気が重々しい気がする。こんなんじゃあ俺、恐くて向こうを覗けないじゃないかよ。
 これは完璧に出るタイミングを失った脇役のような位置だな。
「私はただ、みんな平和に暮らせれば」
 ぼけっとしているとそんな言葉が聞こえてきた。
 彼女の言う平和とは何なのか。なぜそんなことを言っているんだろう。もしかしてガーダンのことか?
「それが甘いっつってんだよ。前にも言ったはずだよなぁ、お前にはもう選択肢は残されていないって」
 男の声が苛立ったように続いていた。彼の言葉にあった「前」とはいつのことだろうか。俺が寝てた頃なのか、はたまた俺が異世界の存在を知らなかった頃なのか。
 それにしても腹の立つ言い方だな、誰だか知らないけど。俺だったらきっと怒って話どころじゃなくなるだろうな。その点エミュってすごいのかもしれない。
「私には何を言っても無駄です」
「そうらしいな」
 再び訪れたのはしばしの沈黙。
 何だよこれは。どんな状況か見てみたいけど、なんだか巻き込まれそうで恐かった。これ以上厄介事に巻き込まれるのはさすがにごめんだ。
「分かった。別の奴の場所へ行く。お前は無理そうだ」
 沈黙を破ったのは男の方だった。
「それだって無駄ですよ、彼らも馬鹿ではありませんから。誘いに乗るような人は誰一人いません」
「彼ら、か。名前も覚えてないくせに、よくそんなことが言えるな」
「忘れたわけじゃありません!」
 エミュは強気な態度だった。何をそんなに怒っているのか分からなかったが、男の言い方に怒っているわけではないらしかった。もっと別の何か――それに腹を立てているらしい。
 もちろんそんなことを俺が知っているわけがない。だから何も分からないままである。
「まあいい、いずれ分かるだろう。お前も他の二人も必ずこっち側につきたくなるはずだ」
「帰りなさい」
「言われなくとも。早いところ赤き星へ行ってみろよ」
「帰りなさい!」
「じゃあな。あばよ。ほら、帰るぞ」
 ふと男は不思議な台詞を吐き出した。帰るぞって、男の方は一人じゃなかったんだな。
 それにしてはもう一人の奴、全然喋ってなかったよな。相当無口な奴らしい。
 いやちょっと待てよ。ということは今までエミュは一対二で話をしていたってことになるじゃないか。それなのにあんなに強気でいられるなんて、俺にはできそうもない芸当だ。
「……忘れたくて忘れたわけじゃない」
 静まり返った空間にエミュの声がよく響いた。
「それに忘れてしまったのは一人だけ。――のことは覚えてる」
 誰のことを言っているのか、何のことを言っているのか。俺にはそれを知るよしもない。
「あーあ、早く二人に会いたいなぁ。樹さんまだ起きないのかなぁ」
 え、俺ですか! いきなり名前が出てきて思わずぎょっとした。なんだなんだ、エミュは俺のことを待ってたのかよ?
 それが分かればもう待たせるわけにはいくまい。
「ど、どぉもー」
 俺は壁の先へ行き、そこにいたエミュにとりあえず声をかけた。エミュは振り返っていつものように微笑みながら話しかけてきた。
「あらら? 樹さん、もう大丈夫なんですか?」
「えっとまあ。大丈夫っぽいな」
 軽い言葉が口から出たが、それは嘘ではなかった。眠ったからかもう身体の疲れも重さも感じない。いつもの通りに戻っているらしい。
「それよりエミュ、さっきの奴は」
 聞いてもいいだろうかと迷ったが、どうにも気になったのでついストレートに訊ねてしまった。
「え?」
 ぽかんとした顔のエミュ。やっぱ聞いちゃまずかったかな。失敗したかも。
「き、ききき聞いてたんですか?」
「は、ははは」
 エミュは思いっ切り動揺していた。言葉だけでなく表情からして動揺しまくっている。そんなに聞かれるのが嫌だったなんて、やっぱり言わなきゃ良かったかも。完璧に失敗したなこれは。
「気にしないでください」
 それだけを言い、エミュは俺に背中を向ける。
「私はあなたまで巻き込みたくはありませんから」
 なんだか不思議な感じの人だとは思ってたけど、何かいろいろと複雑な事情がありそうだな。
 俺は何も分かってないから、彼女の事情にわざわざ首を突っ込まない方がいいんだろうか。
 でも本当のことを言えば、巻き込まれたくはないけど知りたいとは思っていた。
 それはただのわがままなんだろうか。

 

 

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